タロットカードを「自作」してみよう!作り方や注意点をご紹介

はじめに

「自分の好みのデザインのタロットカードがなかなかない」「もっと使い勝手の良いタロットカードを自分で作りたい!」と思うなら「タロットカードを自作してみる」のはいかがでしょうか?

この記事ではタロットカードを自作する方法や、タロットカードを自作する際に必要なものなどを詳しくご紹介します。

絵を描くのが苦手という人でも手軽に制作できる方法もありますので、ぜひチェックしてみましょう。

タロットカードを自作してみる!

「タロットカードを自作できたら…」と考える人も少なくないでしょう。その場合に、実際にどんな風に作れるのか?どんなものが必要なのか?を知りたいはず。

また「自作したタロットカードを販売してみたい!」という人もいるでしょう。もっとタロット占いの的中率を上げるため、タロットカードにオリジナルの解釈を含ませたい場合も、自作のタロットカードがおすすめです。

この記事では、タロットカードの絵柄をパソコンを使って作る場合と、手書きの場合についてそれぞれご紹介していきます。

タロットカードの絵柄をパソコン等で自作する方法

タロットカードの自作の一番のポイントはやはり絵柄です。自分で描いたオリジナルの絵で「世界にたった一つだけのタロットカード」を作ることも可能です。

絵が描けない人でも写真やイラストを使用して、タロットカードをデザインすることもできます。

また、カードの裏面のデザインもこだわりたいところです。裏面のデザインについては後ほど、詳しく触れていきます。

最初から自分で絵柄を制作する場合

絵を描くのが得意な人には、ぜひ1からタロットカードの絵柄を自作するのがおすすめです。

好きな画材を使って絵柄を制作し、その絵柄をスキャナーで読み取ってパソコンに取り込んだり、あるいはパソコンやタブレット端末を使って絵を制作したりする方法もあります。

出来上がった絵を自宅のプリンターを使って印刷することもできますし、印刷業者にデータを渡して印刷してもらうという方法もあります。

印刷せずにそのままブランクカードに直接描くことも可能です。

絵に自信がないなら、絵の得意な人やイラストレーターにお願いすることもできます。クラウドソーシングや個人のスキルを売買できる場所で募集してみるのもいいかもしれません。

写真やイラストなどを使う場合

絵を描くのが苦手という人は写真やイラストを利用することもできます。写真やイラストをコラージュ風にして作成されたタロットカードやオラクルカードも存在します。

アドビ社のPhotoshop(フォトショップ)やillustrator(イラストレーター)といったグラフィックソフトを使用することで美しく仕上がります。

ただし注意しなければいけないのは、タロットカードやオラクルカードを制作して販売する場合です。自分で撮影した写真・自分で作成したイラストを使用する分には何も問題はありません。

ですが他の人の写真やイラストには著作権があるので、著作権者の許可なしに写真やイラストを使用した作品を販売することは法律で禁じられています。

インターネット上のフリー素材のサイトに掲載されている写真やイラストを使用する場合には「商用利用OK」かどうかを事前にチェックする必要があります。

ただし、自作したタロットカードを個人で利用(自分で楽しむだけに使う)する場合は、「商用利用OK」などを気にする必要はありません。

タロットカードの裏面のデザインについて

タロットカードの裏面のデザインも考えてみましょう。注意しておきたいのは、正位置・逆位置が裏面のデザインでわかるようにするのかどうか?という点です。

デザインが上下左右対称でないと正位置と逆位置がわかってしまいます。もし正位置と逆位置がわからないようにしたいなら、写真のような上下左右対称のデザインにする必要があります。

裏面のデザインはしたくないなら、絵柄なしの単一色で統一してもいいでしょう。

手書きのタロットカードを作成する場合で、すでに裏面が印刷されている「ブランクカード」(詳しくは後述)を利用するなら、裏面を制作・印刷する必要がありません。

印刷を業者に依頼しようと考えているなら、業者によっては裏面のデザインを用意している場合もありますので、事前にチェックしておきましょう。

パソコン等でタロットカードの絵柄を制作する場合の注意点

全78枚すべての絵柄がすべてそろったら、さっそく印刷に入りますが、パソコンやタブレット端末で制作する場合にはいくつかの注意点があります。

CMYKカラーで制作する

CMYKカラーのCMYKとはシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックのことで、印刷物はこの4色のインクを調整して印刷されます。

これに対してパソコンの画面で見るカラーはRGBカラーといいます。つまり、パソコンやタブレット端末の画面の絵のカラーと印刷した際のカラーは異なるということです。

パソコンで作業する際にはCMYKカラーで制作するのが理想です。ですが、使用するアプリケーションソフトによっては、RGBカラーでしか保存できないものもあります。

その場合、思い通りのカラーで印刷されない場合があるので、心配な人は事前に印刷業者に相談することをおすすめします。

絵柄の画像解像度は350dpiで

パソコンで作成した画像を印刷してもキレイに印刷されないことがありますが、その場合は画像解像度が低い可能性があります。

パソコンやタブレット端末の画面の画像解像度は72dpiですが、印刷に適した解像度は350dpiです。絵柄を作成する場合は350dpiで作業しましょう。

ちなみに一般的なタロットカードのサイズ(12cm×7cm)の場合、パソコンで作業する場合は1654px×965px(ファイルサイズは4.57MB)です。

データファイル(psd/ai/png/pdfなど)も指定があるので、事前に印刷業者に確認しておきましょう。

また、ブランクカードに直接絵を描くという方法もあります。ブランクカードについてはこのあと詳しくご紹介します。

印刷業者に依頼する場合の注意点

出来上がったタロットカードの絵柄の印刷を印刷業者に依頼するのであれば、データを入稿する際にいくつかの注意点があります。

レイアウト・文字のアウトライン化について

印刷業者が印刷したものを断裁する場合、多くの紙を重ねて断裁するため、ごくわずかなズレが発生します。

そういったズレをなくす防止策として、絵柄を仕上がりサイズよりも2~3mmはみ出すように作成するのがおすすめです。

また、文字を入れる場合も仕上がり位置ギリギリを避けるようにしましょう。具体的なレイアウト・作成位置などについては各印刷業者の指示に従うようにします。

画像の中に「THE MAGICIAN」といったテキスト(文字)を入れる場合には、文字をアウトライン化する必要があります。

アウトライン化とは簡単に言い換えると文字を図形として扱う処理をすることです。アウトライン化しないで入稿すると文字化けする可能性があります。

レイアウト等に関しては、印刷業者によっては細かなルールを設けていることがあります。もし不明点などがあれば確認するようにしましょう。

画像を作成するソフトについて

画像を作成するアプリケーションソフトはたくさんありますが、共通する対応アプリケーションソフトはだいたい次のものになります。

  • Adobe illustrator
  • Adobe Photoshop
  • Adobe Indesign
  • Quark XPress

印刷業者によって対応できるソフトが異なりますので、この点についても事前に相談してみましょう。

紙質・コーティングについて

自作のタロットカードを印刷業者に依頼して、タロットカードを作る方法があります。タロットカードを自作して販売したい場合におすすめの方法です。

印刷業者ではさまざまな種類の紙を扱っています。業者によってはプラスチック製の取り扱いも可能なところがあります。

タロットカードにふさわしい紙質がわからない場合は印刷業者と相談しましょう。

また、タロットカードのリーディングをする際にシャッフルやカットを行うことを考えればPP(ポリプロピレン)加工がおすすめです。

印刷面をコーティングするPP加工を施せば、摩擦による印刷面の傷や色移りなどを防ぐことが可能です。具体的にはマットPP・グロスPPなどがあります。

タロットカードのパッケージ(箱)について

もし自作のタロットカードを販売する予定があるなら、パッケージのデザインも考える必要があります

タロットカードを収めるパッケージがあれば、市販のタロットカードのような立派なタロットカードが出来上がります。

パッケージの制作も行っている印刷業者を選ぶといいでしょう。

ロット数(最低発注数)をチェックする

印刷業者に依頼する場合にはロット数(最低でも発注して欲しい数)があるので、はじめて依頼する人はロット数に注目してみましょう。

タロットカードデッキ1セットの価格の相場は約2万円~です。ロット数が少なければ、在庫を抱えてしまうというリスクも防げます。

また、できれば最低でも2~3社の印刷業者から見積もりを取って、一番条件の良いところに決めるといいでしょう。

自宅で印刷する場合は「名刺カード」がおすすめ

家庭用のインクジェットプリンターを使用してタロットカードを自作することも可能です。

一般のタロットカードのサイズ(約12cm×7cm)よりも小さくなりますが、名刺・カード用紙を使用すれば手軽にタロットカードを自分で作れます。

シャッフルすることなどを考えると、紙の厚さは厚口や特厚口(0.25mm前後)がおすすめです。ちなみにトランプカードの一般的な厚みは約0.3mmです。

紙質はつるつるした仕上がりになるものやマットな質感の紙質などがあるので好みで選びましょう。裏面も印刷するなら両面印刷タイプを選びます。

また、名刺カードの四隅を丸く加工する「かどまるPRO」などのコーナーカッターを使うと市販のタロットカードのように美しく仕上げることができます。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

さらに、名刺サイズなので「名刺ケース」をタロットカードケースとして使うこともできます。タロットカードケースについては以下の記事も参考にしてみてください。

リーディングが上達する!?「タロットカードケース」をおすすめする理由 – タロットカード・オラクルカード専門店「ルナファクトリー」 (lunafactory.co.jp)

 

手書きのタロットカードにおすすめなのは「ブランクカード」

ブランクカード(無地カード)とは裏面がすでにデザイン・印刷され、表面がブランクになっているカードのことです(両面ともブランクになっているものもあります)。

インターネット上でいろいろな種類のものが販売されています。タロットカード用のものもありますが、トランプ用やゲームカード用のブランクカードも利用できます。

タロットカード用以外のブランクカードを使用する場合は78枚になるように買い足す必要がありますので、この点に注意しましょう。書き直し・失敗した時のことを考えて枚数に余裕があると安心です。

ブランク部分は印刷することができないので、ブランクカードはオリジナルの手書きのタロットカードを作りたい人におすすめです。

タロットカードのコンセプト・世界観について

タロットカードは大アルカナ22枚・小アルカナ56の全78枚で構成されているのがほとんどです。

しかし、タロットカードの中にはイーチンタロット(全64枚)やトートタロットの大アルカナように一般のタロットとは枚数や構成が異なるものもあります。もっと自分が使いやすいように内容を変えてみるのもいいでしょう。

さらにカラーや数字、星座やルーン文字・神話といったものも含ませると、リーディングはより豊かなものになります。

ご自身の世界観などを反映させたいならタロットカードの構成や全78枚にこだわらず、オラクルカードとして作るのも大いにありです。

まとめ

タロットカードを自作するとなると手間や時間がかかってしまいますが、世界にたった一つだけのオリジナル・タロットデッキとなります。

印刷業者に依頼すれば、市販されているタロッカードと同じような美しいカードデッキに仕上がります。そのまま対面鑑定やインターネット上・イベントなどで販売することも可能です。

個人で楽しむだけであれば、好きな写真・画像を使用することに問題はありません。

ただ、実際に自作のタロットカードを販売するとなると、著作権などの問題に注意する必要があります。個人で楽しむのか、それとも後々販売することも視野に入れているのかで、作成時の注意なども大きく変わってきます。

まずはその点をはっきりさせてから制作に取りかかるとよいでしょう。個人で楽しむのなら名刺カードやブランクカードを利用するのもおすすめです。

あなたのインスピレーションでデザインしたタロットカードで、あなたのスピリチュアルな世界観を表現することも可能です。タロットカードといった枠にとらわれたくないなら、オラクルカードとして作成するのもいいでしょう。

あなただけのオリジナルデザインのタロットカードを制作して、リーディングの質をさらに向上させていきましょう。

この記事を書いた人
ルナファクトリー編集部

タロットカードに関する情報を初心者向けにわかりやすく解説していきます。

\フォローで毎日癒されて下さい☺️/

コメントを残す

コメントは承認され次第、表示されます。