タロットカード 小アルカナ 【カップ】のスートについて

はじめに

小アルカナのカップは聖杯とも呼ばれ、感情や愛情を示すスートです。トランプでは「ハート」のスートに該当します。

さらに小アルカナは四大元素(火・水・風・土)に分かれ、このうちカップは「水」のエレメントとされます。

この記事では小アルカナの「カップ」のスートや、「カップ」のスートと関連する四大元素の水のエレメントについて詳しくお伝えしていきます。

スートやエレメントの基本的な部分を押さえておくことで、タロットリーディングはさらに奥深いものとなっていきます。

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小アルカナのカップについて

小アルカナの「カップ」は四大元素のうち水のエレメントに分類されます。この「カップ」にはどのような意味があるのでしょうか?

また、水のエレメントとは一体どのようなものなのでしょうか?詳しくみていきましょう。

「カップ」のスートが意味するもの

カップ(聖杯)は昔から宗教儀式や生活の中で使われてきたものです。タロットカードの小アルカナに描かれているカップは空の状態のほか、水あるいはワインなどが入っています(タロットデッキによりカップの形状やカップの中に入っているものが異なる)。

カップを使用するシーンには必ずといっていいほど「人」が関わっており、そこには感情や愛情の交流があります。そのこともあってカップは感情や愛情などを司るスートです。

さらに「カップ」は四大元素の中では「水」のエレメントに該当します。次に四大元素の「水」について詳しくみてみましょう。

タロットを学ぶ上で重要な「四大元素」とは

タロットを学ぶ上で避けて通れないのが「四大元素」という考え方です。四大元素という考え方は古くから存在し、特に古代ギリシャの時代に広く普及しはじめました。

四大元素では、この世界は4つの元素(火・風・水・地)で成り立っていると考えます。この四大元素の原理は占いはもちろん、医学や科学・芸術といったさまざまな分野に影響を与えました。

難しく感じられるかもしれませんが、四大元素が実際の火・風・水・地を意味するというよりも、「火・風・水・地をたとえとした哲学的な考え方」と思った方がいいでしょう。

火は風にあおられることで外へ外へと広がっていくことから、上に向かう性質(具体的には冒険・情熱・争いなど)を持ちます。

逆に水は地の底に向かって流れて落ちていくため、下に向かう性質(具体的には癒し・瞑想など)や取り巻く環境・感情などを象徴します。

4つの元素の性質から、火・風は上に昇っていくもの、水・地は下に降りていくものとみなすことができます。

さらに火・風は男性的な事柄を、水・地は女性的な事柄を象徴すると考えられました。

「カップ」は四大元素の「水」に深く関係しているスートです。次は四大元素の「水」にはどういった性質があるのか?について少し掘り下げて見ていきましょう。

「水」のエレメントとは

カップのスートは四大元素の中の「水」と深く関連づけられます。そのため、物事の影響を受けやすい・受け身的な性質を持っていると考えましょう。

「水」のエレメントのキーワードは次のようなものがあります。

感情/感受性/直感/インスピレーション/受け身/共感/思いやり/面倒見のよさ

ところで「水」のエレメントであるカップと正反対の性質を持つのが、「火」のエレメントのワンド(棒)です。

「水」が冷たくて湿っているのに対して、「火」は熱く乾燥しています。正反対の性質は互いに反発し、パワーを削り合います。

この考え方がよくわかる具体的な例としては、「カップのペイジ」と「ワンドのペイジ」です。「カップのペイジ」が夢見がちで受け身的なのに対して、「ワンドのペイジ」は活発で行動的です。

この2枚が同時に出ると「ライバル」を暗示していると解釈されるのは、正反対のエレメントの性質を持つからだと考えられます。

タロットカードを学び始めたばかりの人にとって、エレメントの意味を意識しながらリーディングするのは少し難しいかもしれません。

タロット占いのリーディングの数をこなしていくようになると、エレメントの意味も自然と身についていきます。少しずつエレメントの意味も織り交ぜながらリーディングしていくようにしましょう。

初心者さんにはカップを「ストーリーで覚える」方法もおすすめ

76枚すべてのタロットカードの意味を覚えるのはそう簡単なことではありません。

そこで1~10までの数札をストーリー仕立てにしてカードを覚える方法があります。なかなか数札を覚えられないという初心者さんはぜひ参考にしてみてください。

使用するタロットデッキによってカードの絵柄が変わりますが、ここでは絵柄に関係なく最もスタンダードな解釈に基づいたカップの数札のストーリーをご紹介しています。

愛について語る「カップのエース」

人間はだれしも「人を愛し、愛されたい」という願いを持っています。このカップのストーリーの主人公もまたそういった願いを持つ一人です。

永遠の愛を誓う「カップの2」

主人公はずっと探し求めていた愛する人と結ばれます。カップを交わす瞬間、2人の愛は永遠のように感じられることでしょう。

周囲からのあたたかい祝福「カップの3」

愛する人と結ばれた主人公はまわりの人々からもあたたかい祝福を受けます。

3人の乙女がカップを手に祝福のダンスを踊ります。

愛に苦悩する「カップの4」

愛する者同士が結ばれたものの、何らかの出来事をきっかけに主人公の心には「本当にこれでよかったのだろうか?」という疑念がわき起こります。

目の前にヒントが示されているのに、それにも気づくことができずにいます。

失望しつつもまだ望みがある「カップの5」

疑念は深まるばかりで、ついに愛する人と別れる決断をします。その結果、主人公は大切なものを失ってしまいます。

しかし、まだすべてを失ったわけではありません。大切なものも残っているのですが、悲しみに打ちひしがれた主人公はそれに気づけません。

純真無垢な子ども時代を思い出す「カップの6」

つらい気持ちを抱えた主人公は、ふと自分が子どもだったころのことを思い出します。

純粋無垢で疑うことを知らなかった子ども時代が懐かしくなります。愛する人との間にできた子どものことも頭をよぎります。

幻想の世界に足を踏み入れる「カップの7」

愛する人と離れ離れになってしまった主人公は、つらい現実から逃れるかのように夢の世界に浸ります。

そこはまるで自分の欲望をかなえてくれるかのような幻想に満ちています。

幸せを探し求める旅に出る「カップの8」

夢の世界をさまよっていた主人公ですが、ついに夢の世界との決別を心に決めます。自分がそこで追い求めていたものに価値を見出すことができないと悟ったのです。

これまで手掛けていたものをそのままにして、新しい境地を目指して旅に出ていきます。

新たな気づきで成功を手にする「カップの9」

新しい境地を目指して「旅」を続けていた主人公は、ふとした瞬間に自分が追い求めている幸せは、本当は自分の中にあるということに気づきます。

新しい境地で新たな「気づき」を得た主人公は、その後大きな実りある成功を手にすることになります。

喜びを分かち合う幸せを知る「カップの10」

主人公は自分が手にした幸運をまわりの人にも分かち合いたいと考えました。自分ひとりだけではなく、一緒に喜びを分かち合う人がいてこそ真の幸せなのだということに、ようやく気づいたのでした。

実際のリーディングで「カップ」が出た時のポイント

複数のタロットカードを展開するケルト十字などのスプレッドで「カップ」のカードが多く表れた場合には、占いの結果にも「カップ」の意味が影響を与えていることも少なくありません。

「カップ」ばかりが出ている、「カップ」の逆位置が多いと感じたら、以下のポイントに注意してリーディングしてみましょう。

スプレッドでカップが多い場合

数枚のタロットカードを展開するスプレッドで「カップ」のカードが多い場合には、リーディングの内容にも影響します。

小アルカナ「カップ」は感情や愛情を表すスートなので、占った事柄は「感情」が深く関係していると考えましょう。感情が強い(愛情が豊か)あるいは「もっと愛情が欲しい」といったように逆の状況を示しているかもしれません。

カップの逆位置が多い場合

複数のタロットカードを展開しているスプレッドで、逆位置のカードが多く出ている場合もあります。この場合はタロットカードとあなたの波長が合っていない可能性があります。

中でもカップの逆位置のカードが多いと感じたら、感情や愛情が強すぎるなどして、問題を冷静に受け止めにくい可能性があります。

占っている事柄に対して強い感情を抱いているのかもしれません。あるいは占いそのものにきちんと集中できていない可能性もあります。強い感情を抱いているために、その場の感情で動いてしまいやすいことも示しています。

カップの逆位置が多く出ていると感じたら、いったん占いを中断して日や時間を改めてみましょう。

カップのカードをお守り・おまじないとして使う場合

タロットカードをお守りやおまじないに使うケースがあります。一番ポピュラーなのはスマートフォンの待ち受け画面でしょう。

おまじないの方法によってはカードが曲がったりする可能性もあるので、カードをコピーしたものを使用するのがおすすめです。

よく使われているのが大アルカナでも吉意の強い「星」のカードです。

さらに「浄化」を意味する大アルカナの「節制」のカードを占う際の護符として使用する人もいます。

同じようにカップのスートで吉意の強いカードを使用する場合もあります。

では、カップのスートでお守り・おまじないとしておすすめのカードはどれでしょうか?ここでは3つご紹介しましょう。

誰かと心を通わせたいなら「カップのエース」

ワンド・カップ・ペンタクル・ソードの各スートのカードの中で、一番純粋にスートの意味を表しているのがエースのカードです。

誰かと心を通わせたいのなら「カップのエース」をお守りのカードとして使用しましょう。きっとあなたは誰かとステキな心の交流を持つことができるようになるでしょう。

カップのエースについて詳しく知りたいなら、以下の記事も参考にしてみましょう。

「リンク」

かなえたい願いがあるなら「カップの9」

「カップの9」はウイッシュカードとしても知られ、このカードが出ると吉意が強いと解釈されます。そのため、願いごとをかなえるおまじないに使用することがあります。以下はおまじないの一例です。

①金と銀のキャンドルの間に「カップの9」のカードをまっすぐに立て、キャンドルに火を灯します。

②「カップの9」のカードを見つめて、かなえて欲しい願いごとを言います。

③キャンドルが燃え尽きたら、「カップの9」を枕の下に置いて眠ります。すると夢の中で、あなたが欲しいものについてのお告げが出るとされています。

「カップの9」について詳しく知りたいなら、次の記事も参考にしてみましょう。

「リンク」

夢や願いを現実のものにしていくなら「カップのクイーン」

カップの中で吉意が強い「カップのクイーン」のカードをお守りとして使うタロットの専門家もいます。「カップのクイーン」は愛情豊かで、行動力のある女性を象徴するカードです。

「カップのクイーン」をお守りとして使うことで、夢や目的の達成をするパワーを授けてくれます。

「カップのクイーン」についてもっと知りたいなら、次の記事もご覧ください。

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まとめ

カップは感情や愛情、感受性を意味するスートです。カップ以外のスートのカードとの意味を考えながらリーディングするには「水」のエレメントであることも気に留めておく必要があるでしょう。

複数のカードを使ったスプレッドで「カップ」のカードが多く出てきたら、問題解決には感情や愛情・思いやりが大きなポイントになっていると考えていいでしょう。

この問題を解決するにはもっと愛情ややさしさが必要なのか?それとも愛情ややさしさではなく、他のものが必要なのではないか?といったことも、正位置・逆位置の多さからわかるでしょう。

タロット占いをはじめたばかりの人にとって、スートやエレメントなどの意味を考えながらリーディングするのは、難しいと感じるかもしれません。

はじめのうちはスートやエレメントよりも、まずは個々のカードの意味を覚えることを優先してください。 慣れてきたら少しずつスートやエレメント、カップのカードの出現した割合なども考えてリーディングすることを意識していきましょう。

カードの意味だけでの解釈で行き詰まった際にも、スートやエレメントに注意してみましょう。きっと新たな気づきや問題の新たな側面を発見できるでしょう。

カップのスート・水のエレメントについて理解できれば、今以上に的確なリーディングやアドバイスができるようになるはずです。

 

この記事を書いた人
ルナファクトリー編集部

タロットカードに関する情報を初心者向けにわかりやすく解説していきます。

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