タロットカード:カップの7の意味解釈【プロ占い師監修】

小アルカナ:カップの7 SEVEN OF CUPS

【SEVEN OF CUPS】は【カップの7】の英語名です。

 

タロットカード占いで大アルカナを使うことに慣れてきたら、今度は小アルカナでの占いにも挑戦してみたくなってくるものです。

 

ところで小アルカナには、棒(ワンド)、金貨(ペンタクル)、剣(ソード)、聖杯(カップ)といった4つのスート(種類)がありますが、この中で、みなさんがお気に入りのスートは何でしょうか。

 

もし日頃より、聖杯というモチーフをめぐって人々が豊かな感情を追い求める、といった物語の展開が気になる方がいらっしゃれば、さらに今回詳しくご紹介したいカードがあります。

 

それは、そのスートが持つ物語の中で、ひときわ幸せな気分を与えつつ、次のステップに向かっていく心の準備もさせてくれる、カップの7です。

 

タロットにおけるカップの7の意味

 

まず、カップそのものが持つ意味を、ここで確認しておきましょう。

 

1つ目のポイントとしては、占星術でも扱われている4元素の区分(火、地、風、水)のうち、水が当てはまるのがカップです。

 

水はまさに、大地に潤いを与え、すべての命の源になるというイメージを持っています。

 

そんな水を象徴するカップには、深い愛情、感情的な豊かさ、といった意味が込められているのです。

 

2つ目のポイントは、カップの7が持っている数字の意味です。

 

この7という数字には、永遠、神秘、ちょっとした混乱といった意味合いがあるため、カップの7の場合も、いつまでも続くような夢想でいっぱいになって胸が高鳴る、というようなことをあらわしています。

 

そして3つ目のポイントとなるのが、前後のカードとのストーリー的なつながりを把握することです。

 

まずカップの7の前にあるのが、「子ども時代を思い出して、気持ちを切り替える」という物語を持つカップの7。

 

そしてカップの7の後にあるのが、「古い物事や人間関係を断ち切る」という物語を持つカップの8、となっています。

 

このように、ひと休みして、たっぷり充電期間を過ごし、気持ちをリフレッシュすることができた状態と、そこから一転して、それまでとらわれていた過去の出来事や人間関係を忘れることができた状態との間をつなぐのが、カップの7で語られているストーリーなのです。

 

ちなみにカップの7が持つ一般的なイメージというのは、「ずらっと並べられた7個の聖杯の中に、ありとあらゆる種類のものが詰め込まれている。そして、よりどりみどりの聖杯を前に、どれを選んだらよいかと迷っている人がいる」といったものになっています。

 

こう考えてみると、カップの7は、カップというスートにおける物語の流れにおいて、「この先、迷いを断ち切って、本当に選ぶべきものを選ぶ必要がある」といったことを教えてくれる、重要なカードであるといえるのです。

 

タロットにおけるカップの7の正位置

 

ここまでのご説明で、カップの7が持つ意味について、みなさんも大体のところはつかめたのではないでしょうか。

 

そこでいよいよ、もしタロット占いの1枚引きで、このカードの正位置が出た場合、どのように読み解けばよいか、見ていくことにします。

 

正位置について的確な読み解きをするためには、これまで見てきたようなカップの7が持つ意味を思い出し、それについて簡潔にあらわしているキーワードを、いくつかイメージできるようになることが大事です。

 

はじめに、おすすめのキーワードをリストアップしてみると、「あれもできる、これもできる、と夢見ている」、「空想の世界にひたっている」といった言葉が挙げられます。

 

まさに心がうきうきとして舞い上がっているような状態をさしています。

 

けれどもそう考えているうち、ごく自然に「少し落ち着いた方がいいかな」とも思えてきたり、「現実の世界にも目を向ける必要があるよ」といった、ちょっぴり目を覚ましてくれるような、ありがたい言葉も浮かんだりしてくるかもしれません。

 

このように、カップの7から想像できる一般的なキーワードをどんどん増やしていくと、実際の占いで正位置を引いた時も、読み解きに必要なイメージを浮かべやすくなるはずです。

 

タロットにおけるカップの7の逆位置

 

今度は、もしタロット占いの1枚引きで、この逆位置が出た場合、どのように読み解けばよいか見ていきましょう。

 

「逆位置が出たら、基本的に正位置とは反対の意味になるから、一体どんな悪い結果になるのか心配」などと思い込んで不安にならなくても大丈夫です。

 

実はカップの7の逆位置について、おすすめのキーワードをリストアップしてみると、

 

・現実の世界にもどることができる

・むなしい夢にとらわれなくなる

・迷いのある状態から抜け出すことができる

 

といったように、空想の世界に閉じこもらずに現実を直視する勇気が芽生える、といったことをあらわすような言葉が挙げられるのです。

 

そこで、そのあたりの理解を深めるために、具体的にいろいろなケースを占う際の正位置・逆位置の読み解き方を見ていくことにしましょう。

 

【仕事運】カップの7の正位置・逆位置

 

まず、仕事運を占っていてカップの7が出た時、どのように読めばよいでしょうか。

 

正位置の場合は、「今とりかかろうとしていることは、本当に実現可能なのかどうかを、もう少し見直そう」とか「想像が先走ってしまう前に、しっかりと計画を立ててれば大丈夫」といったような、高鳴る気持ちをおさえられるようなアドバイスをもらうことができる、と考えるのがポイントです。

 

それに対し、逆位置の場合は、「頭の中でイメージしていた仕事が、ついに形になって実現する」とか「よいアイディアが浮かび、仕事に活かすことができる」といったようなメッセージが伝わってきます。

 

このようにタロット占いでは、むしろ正位置の方が今一番必要とするアドバイスをあたえてくれる場合もあるのです。

 

そのようなこともあるため、読み解きをする際、カードの向きにこだわるよりは、「カードが持つありのままの姿から、きっと応援の言葉が聞こえてくるはず」と強く信じ、その言葉にじっと耳をすますことが大切なのです。

 

【恋愛運】カップの7の正位置・逆位置

 

それでは、恋愛運を占っていてカップの7が出た時、どのように読めばよいでしょうか。

 

正位置の場合は、「理想的な恋愛を求めすぎず、等身大の自分、あるいは2人でいられるように心がけてみよう」、「相手への思い込みが強くなりすぎる前に、そのままの相手の姿を受け入れよう」といったアドバイスをもらうことができます。

 

それに対し、逆位置の場合は、「とらわれていた幻想から抜け出すことができる」といったことを教えてくれるので、たとえば報われない関係をきっぱりとあきらめることができる、といったようなことも期待できます。

 

ここでも正位置の方が、もう少し目を覚ますように、といったような的確なアドバイスを伝えてくれている、といえます。

 

【人間関係】カップの7の正位置・逆位置

 

それでは、人間関係を占っていてカップの7が出た時はどう読み解けばよいか、簡単に見ていきましょう。

 

正位置の場合は、たとえば「周りの人と、夢のような楽しい時間を過ごすことができるけれども、表面的な付き合いになっていないか、時々振り返って見よう」といったアドバイスをもらうことができます。

 

それに対し、逆位置の場合は、「夢を形にできるような付き合いに恵まれる」とか「地に足のついた、お互いにとって実りのある関係を築くことができる」といったようなメッセージが伝わってくるのです。

 

【金運】カップの7の正位置・逆位置

 

金運を占っていてカップの7が出た時の読み方についても、簡単に見ていきましょう。

 

正位置の場合は、「浪費グセがついてしまう前に、無駄遣いしすぎていないかどうか、家計を見直してみよう」といったようなアドバイスをもらえた、と解釈することができます。

 

それに対し、逆位置の場合は、たとえば「普通の金銭感覚が戻ってくるので、その調子で地道に過ごそう」といったメッセージが伝わってくるかもしれません。

 

【健康運】カップの7の正位置・逆位置

 

健康運を占っていてカップの7が出た時の読み方についても、簡単に見ていきましょう。

 

この健康運に関しては、正位置の場合、たとえば「体調は上り調子によくなっているので、このまま気をつけて過ごすように使用」といった読み方ができます。

 

それに対し、逆位置の場合は、「体調は悪くはないけれど、上り調子とまではいかないので、さらに日頃の心身のケアを念入りにしてみよう」といった解釈をすることができるのです。

 

タロットにおけるカップの7で相手の気持ちを占う

 

ここまでのご説明で、いろいろなケースを占う際の、カップの7の正位置・逆位置の読み方について、みなさんにもだいぶお分かりいただけたことでしょう。

 

そこでいよいよ、気になる恋愛相手の気持ちに的をしぼって占う際、カップの7が出た場合の読み解きかたについて、見ていくことにします。

 

基本的には、正位置が出た時は、相手が「今はちょっと浮足立っている」「何か迷いがある」と考えていけばよいことがわかります。

 

そのため、しばらくは相手の様子をあたたかい目で見守る必要がある、ととらえることがポイントになります。

 

それに対し、逆位置が出た時は、相手が「この先2人の関係がどうなるのかについて、何らかの形にしていく決心がついている」と分かります。

 

基本的なとらえ方がわかったところで、ケース別にどう読み解いていけばよいか、考えてみましょう。

 

カップの7が伝える、片想いの相手の気持ち

 

まず、片思いの相手の気持ちを占っていて、カップの7が出た時、どのように読めばよいでしょうか。

 

正位置の場合は、「この先あなたとどんな恋をしようかと、想像を広げている状態」、あるいは「あなたをはじめとして、いろいろな相手に興味がある」ととらえることもできますし、「頭の中で考えているだけでなく、実際にどんな付き合いができるか、相手に問いかけてあげてみよう」、「せっかくだから、なんとかうまく相手にアピールできる方法を考えよう」といったアドバイスとして受けとめることもできます。

 

それに対し、逆位置の場合は、「あなたのことで頭がいっぱいになっていた(または迷いがあった)状態から、ふとしたきっかけで現実に引き戻されるようなことがあるかも」と解釈することができます。

 

そのため、これからの2人の関係について、実際にどんなふうに続けていけるかどうかが見えてくる、と分かるのです。

 

カップの7が伝える、復縁を望む相手の気持ち

 

それでは、「一度ケンカしたり別れたりしてしまったけれど、仲直りしたいと思っている」といったような相手の気持ちを占っていて、カップの7が出た時、どのように読めばよいでしょうか。

 

正位置の場合は、「これからあなたとの関係をどうしていったらよいか、はっきりと決断できない状態」ととらえることができます。

 

そのため、しばらくは相手の気持ちの成り行きをあたたかく見守ってあげたり、うまく気持ちが整理できるようにはたらきかけてあげたり、といったことが必要ということも分かります。

 

それに対し、逆位置の場合は、「相手の方ではすでに何か決意がかたまっているので、どんな結論を言われようと、きちんと受けとめてあげよう」ととらえることができるのです。

 

カップの7が伝える、浮気を疑う相手の気持ち

 

最後に、「浮気をしているのではないか」と疑ってしまう相手の気持ちを占っていて、カップの7が出た時、どのように読めばよいでしょうか。

 

正位置の場合は、「いろいろな人に興味があったり、あるいは人に限らず他のことで夢中だったりしているのかもしれない」といったことが分かります。

 

それに対し、逆位置の場合は、「あなたとしっかり向かい、2人の関係についてきちんと考える気持ちになってきた」ととらえることができるのです。

 

まとめ

 

ここまで、様々なケースを占う際の、カップの7の読み解き方についてご紹介してきました。

 

そもそも小アルカナ自体が、具体的な事柄について扱うことを得意とするカードなので、その中の1枚であるカップの7もわかりやすいメッセージを伝えてくれる、といったあたりも知っていただけたのではないでしょうか。

 

中でもカップの7は、まるで品揃えの豊富なお店で、どれを買おうかと迷う幸せな気分を味わうような物語を持つカード。

 

しかも、たっぷり迷った後で、自分にとって本当に必要なものを選ぶ力も与えてくれるのが、カップの7なのです。

 

そんな風にわたしたちを勇気づけてくれるカードにも出会える、素晴らしいタロット占いの世界を、どうぞこれからも楽しんでみてください。

 

 

この記事を書いた人
ルナファクトリー編集部

タロットカードに関する情報を初心者向けにわかりやすく解説していきます。

\フォローで毎日癒されて下さい☺️/

下記アコーディオンタブから各カードの画像やボタンをクリックすると、
詳細解説のページへ飛びます。

★大アルカナ
★ワンド
★ソード
★カップ
★ペンタクル

コメントを残す

コメントは承認され次第、表示されます。