タロット：ペンタクルのペイジの意味解釈【プロ占い師監修】

 小アルカナ：ペンタクルのペイジ PAGE OF PENTACLES

【PAGE OF PENTACLES】は【ペンタクルのペイジ】の英語名です。

タロットカードには大アルカナと小アルカナがあります。

 

大アルカナ22枚に対し、小アルカナは56枚。

 

その枚数の多さからか、タロットカードを展開し意味をよむ際、小アルカナのカードに苦戦する人が多いようです。

 

でも、実は小アルカナのタロットカードは、大アルカナのカードと比べてはるかに読みやすいタロットカードです。

 

その理由は、小アルカナのカードは「私たちの日常を描いたタロットカード」だからです。

 

大アルカナのカードには、天使や悪魔が描かれていたり、非常にスピリチュアル要素が強く’おとぎ話’のような世界観があります。

 

それに比べ、小アルカナのカードはどうでしょうか。

 

比較するとよくわかるのですが、小アルカナのカードを1枚1枚見ると、あなたの過去や現在、未来の日常が浮かんできませんか？

 

実は、小アルカナのタロットカードは大アルカナのカードと比べると、より身近な出来事を描いたものであることがわかります。

 

私たちにとって、親近感の湧く要素が多く描かれているのです。

 

つまり、よりわかりやすい詳細なメッセージを、小アルカナのタロットカードはあなたに伝えてくれます。

 

いわば、あなたの質問に対する答えを、より簡単に詳しく受け取るためのヒントが満載。

 

日常からアドバイスをくれる、お助けマンのような存在です。

 

今回はそんなお助けマンの中の1枚。

【ペンタクルのペイジ】が教えてくれる、あなたへのメッセージを簡単に解説していきます。

 

 

タロットカードの歴史や背景について知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

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ペンタクルのエレメントについて知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

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1. 小アルカナ【ペンタクルのペイジ】のタロットカードが持つ基本の意味

ペンタクルってなに？【ペンタクルのスートの持つ特徴】

小アルカナは大きく分けて、４つのスート（それぞれを象徴する要素）にわかれています。

 

その振り分けとして、４大元素（火・水・風・土）から成り立っています。

 

• 火……ワンド
• 水……カップ
• 風……ソード
• 土……ペンタクル

 

それぞれに持つ特性がありますが、ペンタクルは「土」の要素を持っています。

 

土は、土台となる固さ（堅実さ）を象徴しています。

 

また、地に足がついた現実的な行動や、コツコツと１から積み上げていく忍耐強いイメージも持っています。

 

そして、ペンタクルのタロットカーは金貨(コイン)として描かれています。

 

金貨の中心には五芒星（星マーク）が描かれており、この五芒星は、自然の5大要素（土、木、火、金属、水）を表しています。

 

地球に存在するすべては人間の体も含め、この5大要素の組み合わせからできている。

 

このことからペンタクルが象徴するものは、この世に存在する’物質的なものすべて’をあらわします。

 

「ペンタクル　＝　物質的なもの」

 

このように、覚えておきましょう。

 

そして、この物質的なものを具体的に示す代表的な例として、この２つがあります。

 

1. お金……仕事、財産
2. 肉体……五感（視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚）で感じられるもの

 

ペンタクルは主に、この２つに関わる、全てのものやことについて、タロットカードを通して教えてくれます。

 

 

コート（人物）カードのペイジってどんな人？ペイジの持つ特徴

タロットカードにはキング・クィーン・ナイト・ペイジの４つのコート（人物）カードというものがあります。

 

それぞれに特徴がありますが、今回は人物カード【ペイジ】について簡単に説明していきます。

 

人物カード【ペイジ】は、次のような人物です。

 

• 「受け取る人」
• 「まだ何も知らない初心者」
• 「若さ、未熟さのある人」

 

この3つから例えるとするなら、「スタート地点に立つ、若い才能ある新入社員」のようなイメージでしょうか。

 

新入社員というのは、就職活動を頑張ってコツコツと努力した成果として、希望の就職先で働くことになります。

 そして、新入社員のうちはまだ知らないことも多く、基本的に仕事を与えるというより、受け取る立場です。

 

人物カードが覚えにくい場合は、このように具体的な人物を当てておぼえると記憶に残りやすいでしょう。

 

 

小アルカナ【ペンタクルのペイジ】のタロットカードから見えるストーリー

基本的には希望に満ちた、明るいタロットカードです。

 

ボロをまとった青年が、金貨を両手で受け取ろうとしています。

彼は勤勉でコツコツと努力し、得られた成果を今まさに受け取ることとなります。

青年は、そこから広がる未来に大きな期待で胸がワクワクしています。

青年は時間がかかろうとも、日々邁進することで成果を得られることを知っています。

それは思いがけないプレゼントのようですが、そこには確実に青年の努力が存在します。

青年はさらに、より良い未来に向けて前に進んでいくでしょう。

 

小アルカナは確かに枚数が多いです。

 

しかし、それぞれの特徴やストーリーは非常に面白く、興味深いものです。

 

1. ４つのスート（ワンド・ソード・カップ・ペンタクル）の特徴
2. ４つの人物（キング・クィーン・ナイト・ページ）の特徴
3. ストーリー

 

これら３つをベースに、タロットカード1枚1枚の特徴をつかんでいきましょう。

 

 

２. タロットカード：小アルカナ【ペンタクルスのペイジ】の正位置の意味

 

【ペンタクルのペイジ】の正位置には、「コツコツと何かを勤勉に取り組む姿勢」や、「土台を固めていく真面目さ」、「努力から得る成果」が見られます。

人物で見た場合、非常に信頼のおける「誠実な人物」であることがわかります。

また、ペンタクルの人物は、特徴として’商人の才能’が際立ちます。

ことから、物質的なことやものを、着実に手に入れていく姿を意味しています。

 

正位置の意味

 

• うれしい知らせを受け取る
• 成長につながる学び
• コツコツと学ぶ姿
• これまでの成果を受け取る
• 初心
• 誠実な態度
• 堅実な行動

 

 

３. タロットカード：小アルカナ【ペンタクルスのペイジ】の逆位置の意味

 

【ペンタクルのペイジ】の逆位置には、正位置での特徴である、「コツコツと学ぶ姿」などをそのまま真逆に解釈した、「怠け者」などの意味の解釈があります。

しかし、基本的に逆位置とは真逆に解釈するというよりは、そのタロットカード自体の意味から注意を促すものです。

 

逆位置が出たからといって落ち込む必要はありません。

 

わかりやすく言えば、キーワードの「怠け者」と受け取るのではなく、「あなたの本来の姿は、コツコツと学ぶ姿です。そこから、それないように注意が必要な時期」というアドバイスとして受け取れます。

 

逆位置のタロットカードから受けとるべきメッセージは、本来そのタロットカードが持つ意味から、「気をつけるべきことは何なのか」という注意点や改善点をキャッチすることです。

 

逆位置の意味

 

• 成果を得るまでに時間がかかる
• 慎重すぎている
• 成果を得るためにやるべきことがある
• 目の前の利益に惑わされないように注意
• チャンスを逃さないようにする
• 自分の行動を見直す

 

このように、【ペンタクルのペイジ】が逆位置で出た場合、本来の正位置に戻す努力が必要であることや、そのヒントが隠れています。

 

単純に逆位置のキーワードを読み取るのではなく、回避するためのアドバイスをしっかりと受けとっていきましょう。

 

４. 恋愛でみる小アルカナ【ペンタクルのペイジ】タロットカードの意味

恋愛でこの【ペンタクルのペイジ】が出た場合、解釈に悩むという声をよく耳にします。

 

確かに、お金や仕事を象徴するイメージが強いため、恋愛ではよみにくいと感じてしまうのかもしれません。

 

しかし、【ペンタクルのペイジ】が恋愛で出た時、スートや人物、ストーリーから、次の4つに焦点を当てることができます。

 

1. 「始まりの可能性」
2. 「若さや未熟さの印象」
3. 「堅実と信頼の関係性」
4. 「努力の成果」

 

それではこれらを踏まえ、いくつかの例にそって【ペンタクルのペイジ】のタロットカードを読んでみましょう。

 

例その1）恋愛：「相手は私のことをどう思っていますか？」という、相手の気持ちに関する質問をした場合。

 

①タロットカード【ペンタクルのペイジ】を正位置で読む場合の解釈

 

• 「あなたのことが気になっている。」
• 「あなたに良い印象を受けている。」
• 「あなたの若さや子供っぽいところに惹かれている。」
• 「あなたに対して、純粋に親しみを感じている。」
• 「あなたを信頼している。」
• 「あなたに将来性を感じている。」
• 「あなたの真面目な印象に好意的にみている。」
• 「あなたのことを将来を見据えて考えている。」

 

このように、【ペンタクルのペイジ】が正位置で出た場合、非常にポジティブな意味としてよむことができます。

 

②タロットカード【ペンタクルのペイジ】を逆位置で読む場合の解釈

 

• 「あなたのことが気になってはいるけれど行動ができない。」
• 「あなたが誠実な人かがわからずにいる。」
• 「あなたが子供っぽいと感じている。」
• 「あなたを信用してよいのかわからずにいる。」
• 「あなたと誠実なお付き合いができるかわからずにいる。」

 

【ペンタクルのペイジ】が逆位置で出た場合、相手のあなたへの印象から、誤解を受けていたり、そのことで前に進めない様子が見てとれます。

 

この場合の対処法は、逆位置のタロットカードからしっかりと読み取ることができます。

 

まず、相手に対し、信頼できる人物であることをアピールする必要がありそうです。

 

相手に対して、誠実な行動をしていきましょう。

 

また、子供っぽさや未熟さが逆に出ている場合は、相手の好みの女性は大人でしっかりとした考えを持った人であるようです。

 

服装やメイクを変えてみたり、あなたがしっかりとした考えを持った大人の女性であることをアピールしてみましょう。

 

 

例その２）恋愛：「この先、私に恋人ができますか？」という新たな出会いに関する質問をした場合。

 

①タロットカード【ペンタクルのペイジ】を正位置で読む場合の解釈

 

• 「誠実な人が現れる。」
• 「あなたを大切にしてくれる人との出会いがある。」
• 「結婚につながるような出会いがある。」
• 「真面目なお付き合いができるような人が合わられる。」

 

新たな出会いに関しても、【ペンタクルのペイジ】が正位置で出た場合、未来に希望がもてるようです。

 

②タロットカード【ペンタクルのペイジ】を逆位置で読む場合の解釈

 

• 「少し時間がかかるようだが、出会いはある。」
• 「相手をじっくりと見極める必要がある。」
• 「時間がかかっても誠実な関係性を作る努力が必要。」
• 「第一印象で相手を決めつけないように注意。」

 

【ペンタクルのペイジ】が逆位置で出た場合、出会いはあるものの、やはり注意が必要というメッセージが含まれています。

 

先走って相手の気持ちを無視する結果に陥らないようにしましょう。

 

また、時間をかけてゆっくりと作る関係性を相手は必要としているようです。

 

自分のペースだけでなく、相手のペースを見ながら共に歩む姿勢を心がけておくと良いようです。

 

また、第一印象だけで決めつけてしまわないように、注意が必要です。

 

相手をじっくりとみて、焦らずに行動していきましょう。

 

 

例その３）恋愛：「相手とお付き合いができますか？」という片思いに関する質問をした場合。

①タロットカード【ペンタクルのペイジ】を正位置で読む場合の解釈

 

• 「あなたとの真剣な交際を考えている。」
• 「正式にお付き合いしたいと考えている。」
• 「将来を考えたお付き合いを考えている。」

 

正位置で出た場合、【ペンタクルのペイジ】から読み取れることは、真剣な交際につながるような嬉しい結果として受け取ることができます。

 

②タロットカード【ペンタクルのペイジ】を逆位置で読む場合の解釈

 

• 「お付き合いまで時間がかかる」
• 「焦らない姿勢が真剣なおつきあいにつながる」
• 「相手と誠実な関係を作る努力が必要」

 

【ペンタクルのペイジ】が逆位置で出た場合、本来であれば誠実なお付き合いができるところ、何かが原因で状況が進んでいないことがわかります。

 

まずは、時間がかかるということを踏まえて焦らないこと。

 

誠実なお付き合いをするために、あなたに努力が必要だということです。

 

このことから、全く望みがないというわけではなく、努力次第で風向きが変わることを意味しています。

 

 

まとめ

 

今回は小アルカナ【ペンタクルのペイジ】のタロットカードについて解説していきました。

 

小アルカナは枚数が多いことや、おぼえることが多いことで嫌われがちですが、実はとても私たちに身近なタロットカードです。

 

なぜなら、小アルカナのカードから受け取るメッセージは、私たちの日常からヒントをくれるものだからです。

 

大アルカナが人生のテーマや課題を示してくれるように、小アルカナは日常へのアドバイスを教えてくれます。

 

特に、ペンタクルが表す物質的なものは、私たちの日常で決して切り離せない部分です。

 

その性質や特徴は、何度もタロットカードを展開していくことで自然と身についていきます。

 

まずは力を抜いて、楽しんでタロットカードをリーディングしていきましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。