作成日:2021年09月08日
更新日:2023年06月01日
タロットカード:ソードの4の意味解釈【プロ占い師監修】
小アルカナ:ソードの4
タロットカードで占いをしてみたいけど複雑で大変そう、とか、実際タロットカード占いを始めてみたけどカードの意味が覚えられない、という人は多いのではないでしょうか。
タロットカードには、大アルカナ22枚と小アルカナ56枚の計78枚のカードがあります。
78枚もあるカードの意味をひとつひとつ覚えていかなければならないなんて、とても大変に思うかもしれません。
ですが1枚ずつ順番にカードについて理解を深めていけば、カードの意味がだんだんと覚えやすくなっていきますよ。
今回はタロットカード小アルカナ「ソードの4」の意味と、具体的な解釈のしかたについて説明します。
タロットカードの「ソード」についての説明はこちら
リンク(ソードについて)
タロットカードについて深く知りたい方はこちら
タロットカードの世界について
https://lunafactory.co.jp/blogs/yasashitarot/the-world-of-tarot-cards
タロットカードの歴史についてhttps://lunafactory.co.jp/blogs/yasashitarot/the-history-of-tarot-card
タロットカード「ソードの4」の基本的な意味
タロットカードの「ソードの4」が持つ意味は、休息、一時休止、降伏などです。
小アルカナには4つのスートがあり、それぞれのスートに意味があります。
ソードのカード全体の意味は、思考、情報、知性などです。
さらにそれぞれのスートを構成する4枚の人物カードと10枚の数字カードにも、それぞれ異なる意味があります。
タロットカードにおける数字の4の意味は、安定や完成、現実などです。
ここで「ソードの4」に隠されたストーリーを見てみましょう。
1人の騎士が静かな教会で横たわっています。
この騎士は日々の戦いに疲れ、回復のための休息をとっているのです。
このストーリーを現代に置き換えて、「ソードの4」の意味をもう一度考えてみます。
現代の人々は仕事や学校、プライベートのことで忙しい日々を送っています。疲れを感じていても、休むことに対して罪悪感や恐怖心があり、なかなかゆっくり休むことができません。
「ソードの4」は、そんな人たちに「今は無理せずしっかり休みなさい」と言ってくれるカードなのです。
疲れた体で無理を続けて、体や心の調子を崩してしまってはなんの意味もありません。
今もし全く疲れを感じていなくて元気だと思っていても、これから先に体や心の調子を崩す可能性があります。少しペースダウンして、体と心の負担を減らすよう心がけましょう。
逆に今まで調子が悪かったのが回復した、という人は、その回復はまだ完全ではないかもしれません。ここで無理をするとまた調子を悪くしてしまいますので、完全に回復するまでもう少し休養が必要です。
「ソードの4」は、今は無理せずしっかり休んで、これからまたやってくる忙しい日常を乗り越えていくための準備をしましょうというメッセージを伝えてくれています。
タロットカード「ソードの4」正位置の意味
「ソードの4」正位置の主なキーワード
一時的な停滞
疲れが溜まっている
休養が必要
自分と向き合う時間が必要
ひとりになる時間が欲しい
もし今あなたが何か問題を抱えていて、その原因に「ソードの4」が出たとします。
その場合は自分では気がついていないけれど、実は疲れが溜まっていたり、体調を崩していたりする可能性があります。あるいは忙しすぎて、自分としっかり向き合えていないのかもしれません。
正位置の「ソードの4」には「忙しい日々の中で疲れ果ててしまった心と体を、今はゆっくり休めましょう」というメッセージが込められています。
では現在の状況をあらわす位置に「ソードの4」が出たときはどうでしょう。
これは、ものごとの進み具合が失速していることを意味しています。
自分が思うようにものごとが進まずイライラしてしまいますが、「ソードの4」があらわしているのは「一時的な休息」です。焦らずしばらく待てば、ものごとはまた動き出します。
今は休むべきとき、と割り切って、今の状況や今後についてじっくり考える時間にあてましょう。
人の気持ちをあらわす位置に「ソードの4」が出た場合、その人は「ひとりになりたい」「休みたい」「眠りたい」と思っています。
もし自分以外の人の気持ちを見たときに「ソードの4」が出たら、今は何も言わずそっとしておいてあげましょう。
正位置の「ソードの4」があらわす「休息」は、また動き出すときに備え、回復するために必要な「休息」です。
今は止まってしまっているものごとも、いつかまた動き出すときが必ずきます。焦ることなくゆっくり休んで、気力や体力を蓄えておきましょう。
タロットカード「ソードの4」逆位置の意味
「ソードの4」逆位置の主なキーワード
回復が完了した
再始動
体力・気力が充実している
動ける状況になる
準備万端
「ソードの4」が持つストーリーは、戦いに疲れた騎士が教会で横たわっている、というものでした。
「ソードの4」が逆位置になると、横たわっていた騎士が再び起き上がることになります。
休養によって十分に回復し、また動きだすときがきたのです。
現在の状況で「ソードの4」が逆位置で出たら、休息が終わり再始動する態勢が整ったことをあらわしています。
迷わずまた動きだしましょう。ここで動けば、いい流れに乗れる可能性が高いです。
もし「ソードの4」逆位置が人の気持ちをあらわす場所に出た場合、その人はそろそろ動き出したいと思っています。タイミングを見て、そっと背中を押してあげるといいかもしれません。
今抱えている問題の原因として「ソードの4」が逆位置で出たときには、のんびりだらだらだらしすぎていて、ものごとが進まなくなっている可能性があります。
あるいは再び動き出す準備はすべて整っているのに、一歩踏み出す勇気が出せなくて足踏みしている状態なのでしょうか。
どちらにしても、休めば休むほど動き出すのがどんどん面倒になっていってしまいます。
「ソードの4」の逆位置が伝えてくれているのは、体力、気力ともに十分回復していて、再始動する状況も整っている、ということです。
恐れることなく、最初の一歩を踏み出しましょう。きっとうまくいきますよ。
「ソードの4」恋愛占いでの意味
恋愛占いで「ソードの4」が出たときの意味と対策について解説します。
恋愛占いにおすすめのスプレッドもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
スプレッドについての詳しい説明はこちら
リンク(初心者向けスプレッドのやり方)
片想い
正位置
相手は過去の恋愛で負った傷を癒す時間を必要としているようです。
今は積極的なアプローチは控えて、そっと見守ってあげましょう。
逆位置
相手との距離が少しずつ縮まっていきそうです。
相手もあなたに対して、何か行動を起こしたいと思っているかもしれません。
両思い
正位置
何かの問題があって疲れ果て、関係が停滞ムードになってしまっているようです。
このまま進んでいっても、良い結果は得られません。一旦距離を置いて自分の心を見つめ直してみると、解決策が思い浮かぶでしょう。
逆位置
マンネリだった2人の関係が、再び良い方向に動き出します。
もし連絡が取れなくなった相手がいたら、その相手とまたつながりが持てそうです。
復縁
正位置
復縁に対して、少し思い詰めすぎてしまっているようです。
一歩引いて冷静になると、新しい道が開けるかもしれません。
逆位置
再スタートの準備が整っています。恋愛関係が復活しそうです。
今までとは違う、新しい関係が築けるでしょう。
恋愛占いにおすすめのスプレッド
タロットカードでの恋愛占いに、おすすめのスプレッドを2つご紹介します。
フォーカード
シャッフルしたタロットカードを、横に4枚並べます。
このスプレッドで見ることができるのは、左から「過去(1)・現在(2)・未来(3)・最終結果(4)」です。
他にも、左から「現状(1)・自分の状態(2)・相手の状態(3)・解決策(4)」「現状(1)・問題(2)・解決策(3)・最終結果(4)」という読み方もあります。
今の自分の状況や占いたい内容に合わせて、色々な読み方を試してみてくださいね。
ツーマインド
シャッフルしたタロットカードを、縦に2枚並べます。
このスプレッドで見ることができるのは、相手の心の奥です。
上に並べられたカード(1)が「表面的な感情・気持ち」、下のカード(2)が「潜在的な感情・意識」を表しています。
表面的な感情はそのときの状況によって変化しやすいですが、潜在的な感情はあまり変化がありません。相手が本当の気持ちを知りたいとき、ぜひこのツーマインドを使ってみてください。
「ソードの4」仕事についての占いでの意味
仕事について占ったときの「ソードの4」の意味と対策について解説します。
おすすめのスプレッドもご紹介しますので、参考にしてくださいね。
正位置
気が乗らないまま進めている仕事やプロジェクトはありませんか。
もし今そのような仕事を抱えているなら、一旦保留にして仕切り直してみましょう。
そのほうが良い結果が出そうです。
体調面はどうでしょう。
忙しさのあまり、自分と向き合う時間が取れていないのではないでしょうか。
疲れがたまって、体調を崩してしまうかもしれません。無理をせず、ゆっくり休んでくださいね。
他にも「ソードの4」には、有給休暇や産休などで仕事から離れる、という読み方もあります。
また、転職を考えている場合に「ソードの4」が出たら、退職後に少し休む期間を取ってから動き出すと良さそうです。
逆位置
仕事上の心配事やトラブルが解決して、再び良い方向に動き出しそうです。
もしかしたら新体制でのスタートになるかもしれません。
もし休職中であれば、ブランクに打ち勝ち復職できるでしょう。
転職を考えている人は、良い仕事が見つかりそうです。
「ソードの4」には、停滞していた現状が再び動き出す、という意味があります。
もし「今はまだ休んでいたい」と思っていても、「えいっ」と気合を入れて動き出しましょう。
その先にはきっと良い結果が待っていますよ。
仕事についての占いにおすすめのスプレッド
タロットカードで仕事について占いたいときに、おすすめのスプレッドをご紹介します。
ツーオラクル
シャッフルしたタロットカードを、横に2枚並べます。
向かって左のカード(1)が「結果」、右のカード(2)が結果に対する「対策」です。
1回の占いで結果と対策を同時に見られるので、流れが掴みやすくなります。
二者択一
シャッフルしたタロットカードを、V字の形に並べていきます。
この「二者択一」は、その名の通り、どちらを選ぶか選択するときに使うスプレッドです。
V字の先、一番手前のカードが表しているのは「現状」です。
そこから2つの選択肢を、右と左に当てはめて読み進めていきましょう。
「現状」(1)のすぐ上のカード(2・3)が右と左それぞれの「近い未来」を表していて、「こちらを選ぶと現状はこのように変化しますよ」という読み方をします。
「近い未来」の上、「現状」から一番遠いカード(4・5)がそれぞれの「最終結果」です。
「二者択一」を行う際、注意点が1つあります。
シャッフルするときに右と左、どちらがどちらの選択肢なのかをきちんと決めておきましょう。曖昧なままカードを並べてしまうと、正確な結果が出せなくなってしまいます。
「ソードの4」が示す未来
「未来」を表す位置に出た「ソードの4」は、私たちに何を伝えようとしてくれているのでしょう。
「これから先の状況」と「未来に向けてのアドバイス」、両方の読み方を解説します。
正位置
これから先の状況
心も体も疲れてしまい、パワーダウンしてしまいそうです。
順調に進むと思っていたものごとが、一旦ストップしてしまうかもしれません。
思いもよらない足止めに焦りを感じてしまいますが、この足止めはあなたに取って必要なものです。
しっかり休んで、これまでのやり方や考え方を見直してみましょう。きっともっといい方法が見つかりますよ。
アドバイス
まずはゆっくり休んで、自分と向き合いましょう。
自分が何をすべきか、何をしたいのか、じっくり考える時間を持つことが大事です。
逆位置
これから先の状況
止まってしまっていたものごとが、再び動き出します。
心身ともに回復し、思う存分動ける状態です。悩みや心配事は、解消されるでしょう。
周りの状況も良く、再開したものごとは順調に進みます。
アドバイス
休みすぎに注意しましょう。
動くべきときがきたら、自分から動き出すことが大切です。
状況は整っています。怖がらずに行動を起こしましょう。
まとめ
「ソードの4」は、疲れてしまった人に「今後に備えて、今はゆっくり休みなさい」と言ってくれているカードです。
「ソードの4」が示す「休息」は、再び動き出すときに備えて準備をするための「休息」です。
ものごとが思うように進まず、焦りを感じてしまうかもしれません。
しかしそんなときこそ一度立ち止まって、自分を見つめ直してみることが大事です。
落ち着いて状況を見直せば、うまくいく方法がきっと見つかります。
しっかり休息を取り、心も体も十分に回復した状態で再スタートを切りましょう。
「ソードの4」が逆位置だった場合、「今こそ再び動き出すとき」と教えてくれています。
このタイミングを逃してしまうと、動き出すことがどんどん面倒になっていってしまいます。
心や体の状態はもちろん、周りの状況もすっかり整っています。
迷うことなく、第一歩を踏み出しましょう。この一歩が踏み出せれば、後のこともスムーズに進めていくことができるでしょう。
忙しい日々を過ごしていると、自分が疲れていることに気づかないまま無理をしてしまいがちです。
そんな私たちに、「休むべきとき」と「動くべきとき」を教えてくれるのが「ソードの4」のカードです。
「ソードの4」が出たら、一度立ち止まって自分の心を見つめ直してみましょう。
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