作成日:2022年04月17日
更新日:2025年06月24日
タロットカード:月の意味解釈【プロ占い師監修】

タロットカード「月」は、18番目のカードで、不安や混乱、直感力を象徴しています。正位置では不安や迷いを示し、逆位置では混乱が晴れることを意味します。さらに、月のカードに描かれたシンボルや、恋愛、仕事、人間関係、決断における解釈の例、そして人物像についても解説します。
タロット月のイラストのストーリーについて
月のカードの最上部には数字の「18」、最下部にはカード名の「THE MOON」が記されています。月のカードの「The Moon」は、単に月という意味ではなく、同時に不安や混乱を表しています。
月のカードナンバー「19」の解釈
「18」とは18番目のカードということ。この数字は、不安や迷いの意味です。タロットカードは前後のナンバーのカードと深く関わりがあるという考え方もあります。
月の前のカードは「17」の「星」で、希望や導きという意味です。希望に満ちた状態から不安な状態へ移行することを表します。月の次のカードは「19」の「太陽」で明るさや成功という意味。不安な状態から希望に満ちた状態へ移行することにつながっていきます。
月のカードの絵柄の解釈
「月」のカードは、人生における不安や混乱を示すメッセージを示すことがほとんど。深い夜の闇と月明かりが作り出す不気味な雰囲気が、人の心の中にある不安や恐れを象徴しているのかもしれません。
それぞれの絵柄では、不安、混乱、直感、潜在意識、心の深層を表しています。それぞれの絵柄の解釈は以下の通りです。

神秘的な月
中央に描かれた月は、不安と直感を象徴しています。
二匹の犬
月に向かって吠える二匹の犬は、不安や警戒を象徴しています。
ザリガニ
水面から這い上がるザリガニは、潜在意識や恐れを象徴しています。
二つの塔
道の両側に立つ塔は、迷いや選択の岐路を象徴しています。
水たまり
地面にある水たまりは、感情や直感を象徴します。
月の絵柄に使われているカラー
月のカードの絵柄には、青が多く使われています。
- 空
- 水面
- 月の光
タロットカードで青は、神秘性、直感、感情を象徴する深い意味を持っています。不安な状態は続くかもしれません。しかし、直感を信じることで、正しい道が見えてくることを表しています。迷いがある時は、心の声に耳を傾けたいですね。その他のカラーの解釈は以下の通りです。
- 灰色の道…不確実性を表す灰色。先行きが見えない状態を表す
- 黄色い月光…不安の中にある希望の光。導きを表す
- 茶色の地面…現実や物質世界を表す。足元の確かさを象徴
月の正位置は直感と不安の中に導きがある

月のタロットカードの正位置のメッセージは、「不安の中にこそ、直感が導く道がある」ということ。どのように行動したらいいのか、解説していきます。
月の正位置の基本的な意味
月のカードが正位置で出た場合、下記のような意味を含んでいます。
- 不安
- 混乱
- 直感
- 神秘
- 幻想
- 曖昧さ
- 感情の揺れ
- 不確実性
- 潜在意識
- 心の深層
- 無意識の恐れ
直感を信じるべきタイミングの到来を暗示
月の正位置は、混沌とした状況の中で直感が重要な意味を持つことを暗示しているカード。決して恐れる必要はありません。月の正位置は、表面的な混乱の下に、無意識が示す道があることを示しています。
月のカードには不安や迷い、そして直感や予感のような神秘的な感情が入り混じり、潜在意識からのメッセージがあることを示しているかのようです。月が正位置で現れたのであれば、論理だけでなく感覚を信じるべき時期かもしれません。直感は新しい展開への鍵となるでしょう。
月が示す直感は、確実に前進するためのガイドとなります。混沌とした状況でも、心の声に従えば、より良い方向へと導かれることを期待してもいいでしょう。どんな選択であっても、直感は将来への強力な道しるべになります。
焦って決断を下さないように注意
ただし、神秘的なメッセージがあるにもかかわらず、実行に移す前にじっくりと時間をかける必要があることも示しています。月のカードの絵柄を再度チェックしてみましょう。月に向かって吠える二匹の犬や、水面から這い上がるザリガニが描かれていましたね。
これらの存在は不安や警戒を象徴し、慎重に判断する必要があることを示唆しているかのようです。「直感を信じつつも、時間をかけて考える必要がある」ということ。感覚を大切にしながらも、焦らずに熟考してリスクを見極めることも考えたほうがよさそうです。
論理だけでは答えが出ないと自覚すること
月のカードが正位置を示している場合、論理的な思考だけでは答えが見つからないというメッセージを送っています。現在の状態は、理性と感情の間で揺れ動いているイメージ。これから様々な選択に直面しますが、頭だけでなく心の声に耳を傾けながらゴールに向けて歩みを進めようとしている様子が見て取れます。
自分自身が選択して行こうとしている先々で、いろいろな不安が待っています。理性的に考えて成功するか、感情的になって失敗するかどうかは残念ながらわかりません。しかし、両方のバランスを取ることで精神的な成長につながるため、慎重に進んでみたほうがよいでしょう。
迷う時は静かに内なる声を聴く
月の正位置が出た時に考えを巡らしていても、本当にこの選択で良いのか、この不安な感覚は何を意味しているのかと迷うかもしれませんね。それでも心の中で「何か大切なメッセージがある」という予感があるなら、その声に耳を傾けましょう。直感的な感覚を大切にして決断したほうが良さそうです。
月の逆位置は混乱が晴れ始めることへのシグナル

月の逆位置の基本的な意味
月のカードの逆位置は、どのような意味を表すのか見てみましょう。実は、逆位置と言っても、正位置の月と同様に迷いからの解放を意味しています。根本的な意味に変わりはありません。正位置と逆位置は表裏一体。正位置のネガティブな雰囲気とは異なり、ポジティブな言葉に言い換えられます。
たとえば、以下のようなキーワードが挙げられますね。
- 混乱の解消
- 明確化
- 不安の解消
- 真実の発見
- 目覚め
- 前進への準備
- 直感の確信
具体的にいうと、月の逆位置は正位置とは反対に、肯定的な立場を表しています。不安や混乱から抜け出すことを予知して暗示しているような意味です。
- 今までの混乱が晴れていく兆しがあるか?
- これから明確な方向性が見えてくるのではないか?
混乱からの解放を示している
逆位置のカードは、「混乱から抜け出す時期が来ている」と示唆している状態です。正位置と同じく、水面から這い上がるザリガニは重要な意味を持ちます。正位置では恐れを表しましたが、逆位置では恐れからの解放を意味するといわれています。
月のカードが示す通り、今までは不安と混乱の中にいました。もちろん、これから新しい展開が始まるため、まだ完全には安心できない状態です。
では、どのような変化が起こるのでしょうか。月の逆位置のカードは、今まで見えなかったものが見え始めることを表します。不安だった未来についても、少しずつ方向性が見えてくることへの暗示です。より確かな一歩を踏み出せる時期が近づいているということですね。
直感が現実となって現れる
自分自身の直感が正しかったという確信が得られる時期であることを知らせていることもあります。たとえば、何となく感じていた予感が的中したり、信じていた道が正しかったと証明されたりするかもしれません。また、今まで見えなかった真実が明らかになって、新たな展開が始まる可能性もありますね。
ただし、真実が明らかになることは、時として痛みを伴う可能性もあります。しかし、それは必要な過程であり、その先には新たな光明が待っているという暗示でもあります。誤解しないように注意してくださいね。
ねこすけとにゃんたのタロット講座:タロットカード月の仕事運、恋愛運について
仕事運と恋愛運の全体運
「正位置と逆位置の解釈の違い」
では、仕事運と恋愛運について、正位置と逆位置では、逆位置のほうに注意する点がありそうです。にゃんたとねこすけの会話を見てみましょう。
月が正位置の場合の相手の気持ちとは?
タロットカードで占った場合、月の正位置の場合、相手の本音をもう少し掘り下げて、見ていきましょう。
正位置の場合「不安はあるが、直感を信じるべき時」
片思いの好きな相手のことを頭に浮かべながら、タロットカードを開いてみて月の正位置が出た場合、相手への不安や迷いを抱えている状態です。しかし、その不安の中にこそ、大切なメッセージが隠されています。ただちに行動を起こすのではなく、まずは自分の感覚に耳を傾けてみましょう。
相手との関係に不安を感じている段階のため、慎重に進める必要があります。ただし、この時期の直感は大切なガイドとなるでしょう。相手の本質や関係の行方について、何か大切な気づきがある可能性があります。その気づきを大切にしながら、焦らずじっくりと前に進むことをおすすめします。
正位置の場合「状況別の恋愛運の解釈の仕方」
パートナーがいる場合の解釈の仕方は以下の通りです。
- 相手との関係に不安や迷いを感じている時期
- お互いの気持ちを確かめ合う必要がある
- 直感的な違和感があれば、その声に耳を傾ける
相手との復縁を希望している場合の解釈の仕方は以下の通りです。
- 復縁への不安や迷いがある
- 慎重に状況を見極める必要がある
- 心の声に従って判断すると吉
月が逆位置の場合の相手の気持ちとは?
逆位置の場合は、片思いの相手の気持ちをもう少し詳しく見ていきましょう。
逆位置の場合「混乱が晴れ、道筋が見えてくる」
正位置では不安や迷いが強く出ましたが、逆位置の場合は、その混乱が徐々に晴れていく時期です。相手に対する気持ちや関係の方向性が、少しずつ明確になってきます。今まで見えなかった真実が見えてきたり、直感的な予感が的中したりする可能性があります。
これまでモヤモヤしていた状況から抜け出すきっかけが訪れるでしょう。新しい発見や気づきによって、相手との関係が大きく変わる可能性もあります。ただし、それは必ずしもポジティブな変化だけとは限りません。時として痛みを伴う真実に直面するかもしれませんが、それも必要な過程です。
逆位置の場合「状況別の恋愛運の解釈の仕方」
パートナーがいる場合の解釈の仕方を見てみましょう。
- 関係の真実が明らかになる時期
- お互いの気持ちがはっきりする
- 新しい関係への進展の可能性
相手との復縁を希望している場合の解釈の仕方は以下の通りです。
- 状況が明確になっていく
- 復縁の可能性が見えてくる
- 最終的な決断ができる時期
タロット月の全体的な恋愛運について
前章では、月の恋愛運を占う場合の相手の気持ちについて見ていきました。全体的な恋愛運を見てみましょう。正位置と逆位置に分けて説明します。
月の正位置の全体的な恋愛運は直感を信じるべき時期
全体運で月が正位置の場合は、この恋は不安や迷いを伴いますが、その中に重要なメッセージが隠されています。恋愛対象として気になる人については、表面的な判断だけでなく、心の声に耳を傾けましょう。月のカードの意味を生かして、直感的な感覚を大切にしながら、慎重に進むのがうまくいくコツ。
焦って結論を出そうとせず、静かに自分の感覚に向き合ってみるのもよさそうです。相手との関係性が不安定で、これからどうなるのか見えないと感じても心配ありません。「答えは自分の中にある」という信念を持って、自分の直感を信じてください。
月の正位置は恋愛において、大切な気づきをもたらす時期でもあります。相手との関係に迷いや不安を感じている、現状から抜け出したいと思っている場合にも引きやすいカードです。
冷静に状況を見つめ直すことで本当の想いが見えてくる可能性が十分にあるため、一時的な感情に流されず、心の奥底にある本当の気持ちに耳を傾けてみるのもおすすめです。
月の全体的な逆位置の恋愛運は混乱からの解放を示唆
月の逆位置の場合は、今まで曖昧だった状況が明確になっていくことを示しています。恋愛は真実との対面期で、重要な発見や気づきがあるでしょう。ただし、今お付き合いしている相手との関係では、見えなかった現実に直面する可能性もあります。表面的な関係性を超えて、本質的な絆を確認する時期となるでしょう。
ただし、あまりに性急な判断や行動は避けるべきです。自分の気持ちと相手に対する想いをしっかりと見極めて、確信を持ってから次の一歩を踏み出しましょう。これまでの恋愛における自分のパターンや課題に気づく機会かもしれません。冷静な判断と、相手への思いやりの心を忘れないようにしましょう。
愛される存在になるには、自分自身の内なる声に正直に向き合うことが大切です。たとえ今の相手でなくても、誠実な姿勢は必ず誰かの心に響きます。もっと自分自身を信じてくださいね。バランスの取れた大人の恋愛を心がけましょう。
様々な可能性に心を開いておくことも大切です。恋愛がうまくいかなくても現状に焦りを感じる必要はなく、強引に状況を変えようとする必要もありません。じっくりと自分の気持ちと向き合い、時には現状維持という選択をすることも賢明な判断となります。
慎重に相手の様子を観察し、お互いの気持ちを大切にしながら、関係性を育んでいく努力も重要です。時には積極的な行動を控えて、相手からの反応を待つのも良い選択となるでしょう。予想外の展開や、相手からの意外なアプローチに恵まれる可能性もあります。
月の仕事運や金運のメッセージとは?
恋愛運以外では仕事運や金運がどうなるのか気になりますね月が出た場合の仕事運や金運にはどのような意味があるのでしょうか。正位置と逆位置に分けてそれぞれ解説します。
月の仕事運は正位置と逆位置では異なる意味を持つ
月の仕事運は正位置の場合、直感を重視すべき時期を示す暗示。将来の方向性に不安を感じているなら、論理だけでなく、感覚的な判断も大切にしましょう。職場の人間関係や仕事の進め方に違和感があるなら、その感覚を無視せずに、慎重に状況を見極めることが必要です。
一方、月のカードが逆位置を示している場合、仕事における混乱や不安が解消されていく時期です。今まで見えなかった問題の解決策が見つかったり、進むべき方向が明確になったりするでしょう。また、直感的な判断が正しかったことが証明される可能性もあります。
月の金運も正位置と逆位置では全く逆の意味を持つ
月の金運は正位置の場合、慎重な判断が必要です。直感的な投資判断や衝動的な支出は避けたほうが良いでしょう。不安や混乱に惑わされやすい時期なので、重要な金銭的決断は先送りにすることをお勧めします。
しかし、月で逆位置になった場合、金銭面での混乱が整理される時期です。曖昧だった収支の見通しが立ってきたり、金銭的な問題の解決策が見つかったりするでしょう。また、直感的な判断が功を奏する可能性もありますが、依然として慎重な姿勢は保つべきです。

タロット占いをする際、おすすめのスプレッド

タロットが自分で占えるのか、気になる人もいるでしょう。小アルカナも入れて占うと、きめ細かなメッセージを受け取ることができます。しかし、使いこなすのは難しく、初心者であれば大アルカナだけで占うのがおすすめです。
自分で占う場合は簡単な「スプレッド」という方法でやってみましょう。やり方について見ていきます。
初心者におすすめのスプレッドは「ワンオラクル」。短時間で簡単に占えるからです。やり方は以下の通りです。
すべてのカードをシャッフル(短い時間で大丈夫)する
直感でカードを1枚引く
※カードを1枚選ぶ際は集中すること
慣れてきたらカードを2枚組み合わせて占う「ツーオラクル」で占ってみましょう。
すべてのカードを裏向きにしてシャッフル
心の中で「〇〇についてどうしたらいいですか?」と問いかける
カードを2枚選ぶ
左側と右側の横一列に並べる
カードのうち、左側に置いたものは結果を表し、右側は悩みに対しての対応法を示しています。カードの意味はタロット占いのサイトで確認できます。ほかにも、「ツーマインド」や「スリーカード」という方法もありますが、初心者向けではありません。ほかの占い方法も詳しく知りたい場合は、下記のサイトを紹介します。参考にしてくださいね。
初心者向けスプレッド方法8選【プロ占い師監修】 – タロットカード・オラクルカード専門店「ルナファクトリー」 (lunafactory.co.jp)
月(THE MOON)は正位置も逆位置も直感が重要な意味を持つ

タロットカード18番目のカード、月(THE MOON)は正位置と逆位置の場合、不安と明晰さという違いがあります。混乱や不安を示すカードだと、ネガティブに捉えがちかもしれません。
しかし、月のカードの正位置は、不安や混乱の中にこそ、直感という大切なメッセージがあることを示しています。論理では割り切れない状況だからこそ、心の声に耳を傾ける必要があるのです。
逆位置については、その混乱が晴れ、真実が明らかになっていく過程を示しています。時として痛みを伴う真実かもしれませんが、それも必要な過程として受け入れる必要があります。決して、月の神秘性を否定しているわけではありません。
タロットカードは恋愛運や金運、仕事運など気になることを占ってくれます。正位置や逆位置は表裏一体の存在で、どちらの結果が出たとしても、それは必要なメッセージを伝えているのです。自分自身の直感を信じることで、道を切り開くツールにもなります。

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