作成日:2024年05月18日
更新日:2024年05月18日
アストロダイスで「月」が出たときの意味と解釈
はじめに
初心者でも手軽に占えるということで、アストロダイスの人気が高まっているそうです!
アストロダイスは「天体(惑星)」「サイン(星座)」「ハウス」が記された3種類のダイス(サイコロ)を使った占いです。
この記事では、天体のダイスに記された「月」について解説しています。
アストロダイスの「月」の意味、「月」と他の2種類のダイスとのコンビネーション読みを初心者向けに説明しています。
サンプルリーディングもありますので、参考にしてみてくださいね。
月以外の天体・サイン・ハウスについては、こちらの「アストロダイスとは?意味や解釈をわかりやすく解説します!」をご参照ください。
https://lunafactory.co.jp/blogs/yasashitarot/what-is-astrodice
アストロダイス「月」の意味は?
アストロダイスの「月」について説明する前に、ダイスの基本についておさらいしておきましょう。
アストロダイスの「天体」のダイスは、相談者がどうしたいのか?という欲求やエネルギーの方向性を表します。
時には相談者の身近な人物を投影している場合もありますので、相談内容によっては考慮する必要があるでしょう。
「サイン」のダイスは相談者の心理的な側面や気持ち、「ハウス」のダイスはそのシチュエーションや場所、ジャンルなどを示します。
この3つのダイスを振って、出た目を組み合わせて占います。
それでは天体のダイスの「月」について詳しくみていきましょう。
月は対象となる人物のプライベートな部分にフォーカスします。
日ごとに形を変える月は、移ろいやすい気持ちや感情を表すとされています。私たちの心に不安や心配がこみ上げてくるのは、月の影響を受けているからだ、という考え方をもとにしています。
私たちは、本能的に安定を求めているからこそ、不安になると言えるでしょう。
月には習慣づけや行動をパターン化させる性質もあり、私たちの無意識や潜在意識を司っていると考えられています。何も考えなくても自転車に乗れたり、別の考え事をしていても家まで帰れたりするのは、月が作った習慣のおかげです。
これらのことから月は、私たちが意識しにくいところを担っていると言えます。相談者自身が全く自覚していない場合もありますので、リーディングの際は、無意識の部分を表すと説明しておくと良いでしょう。
この他に月は女性とのかかわりが深く、母親や母親的な誰かを象徴したり、その女性との関わりを示したりする場合もあります。
アストロダイス「月」のキーワード
アストロダイスで「月」が出たときのキーワードは、こちらになります。
- 気持ち
- 感情
- 習慣
- 行動パターン
- 無意識
- 潜在意識
- 女性性
- 本能
- 安定
- 母親
- 妻
相談者の気持ちや、口に出せない思いを示していて、不安や葛藤を伴う場合が少なくありません。 相談者は安らげる場所を求めています。
不安に思うのはなぜか?本当はどうしたいのか?という視点があると、解釈のヒントになるでしょう。
アストロダイス「月」コンビネーション
ここでは「月」と「サイン」、「月」と「ハウス」のコンビネーション読みをご紹介します。
「月」と「サイン」のコンビネーション
「サイン」は相談者の心理的な側面を示しますので、「月」との組み合わせでは、「どのような気持ちなのか?」「どのような気持ちになりたいのか?」というのが大きくクローズアップされるでしょう。
月×牡羊座
- ストレートな感情表現
- 思っている事が顔に出る
- ウソがつけない
- ライバルに対するむき出しの感情
- 焦る気持ち
- 早く答えが欲しい
牡羊座は衝動的で反射的です。
月と牡羊座の組み合わせは、感情的に反応してしまう性質を示唆しています。
思い付きで発言する、急に怒りだす、など勢いに任せるところがあるようです。
深いところを読み取るのが苦手で、後になってリスクに気づいたり、深い意味を知ったりして、自己嫌悪に陥る可能性があります。
月×牡牛座
- 堅実
- 保守的
- 感受性豊か
- 五感に優れる
- 美しいものや美味しいものが好き
- のんびりしたい
- 自分のペース
- 穏やかさ
- 頑固さ
牡牛座は現実的で実用的です。
物質的な事柄を大切にし、自分の五感を満足させられるかどうかが一つの目安になります。
月と牡牛座の組み合わせは、人の基本的な欲求を満たすことを求めます。
欲求が満たされていれば、穏やかで安定した状態でいられますが、そうでないと頑固でかたくなな態度を取るようになるでしょう。
月×双子座
- おしゃべり
- 情報交換
- 話があちこちに飛ぶ
- 移り気
- 気分屋
- 好奇心旺盛
- マルチタスク
双子座は知性とコミュニケーションを大切にするサインです。
月と双子座の組み合わせは、移り気で落ち着かない感情を示します。
気持ちを落ち着けるために、エンドレスでしゃべり続ける傾向があります。
複数のことを同時にこなすのが得意です。
次から次へと興味の対象が変わるので、さっき言った事と正反対の事を、平気で口にすることもあるでしょう。
月×蟹座
- 察するのが得意
- 面倒見が良い
- 人見知り
- 繊細
- 敏感
- 甘えたい
- 寂しがり屋
- 人恋しい
- 聞き上手
- 不安感
蟹座は月と関係の深いサインですので、月の表す無意識の反応や習慣、行動パターンの影響が強く出ます。
安心安全を求め、自分のテリトリーを作ろうとします。
感情のアップダウンが大きく、安心感を得ようと自ら働きかけるでしょう。
月×獅子座
- 目立ちたい
- 自己顕示欲
- 遊び心
- ドラマチックな展開が好き
- 他者からの賞賛を求める
- 華やか
- 創造性
獅子座は自己主張のサインです。
月と獅子座の組み合わせは、注目されたい気持ちをストレートに表現できません。
なぜなら月の求める安定と矛盾するからです。
自分を表現したいという欲求はあっても、実現できていないと考えられるでしょう。
どんな場面であれば、自己表現できるのかを考えてみると、解釈のヒントになりそうです。
月×乙女座
- サービス精神旺盛
- 世話好き
- 神経質
- 控えめ
- きれい好き
- 実用的、実際的を求める
- 常識を求める
- 完璧を求める
乙女座は、周囲の人の要望を完璧にこなしたい、と望むサインです。
月と乙女座の組み合わせは、頼まれると断れない状況をイメージさせます。
自分の気持ちを抑えて、周囲の要望に従っている可能性が高いでしょう。
細かい作業に没頭したり、面倒な仕事に黙々と向かったりすると、気持ちが落ち着きます。
月×天秤座
- 自己主張が苦手
- 平和的
- 調和を求める
- 人目を気にする
- 見栄っ張り
- 優柔不断
- 結婚願望強め
天秤座は他者の視点を意識するサインです。
月と天秤座の組み合わせは、他者からどう思われているかが鍵になるでしょう。
人目を気にするため、優柔不断になって決断できないことがあるようです。
また他者から見て、恥ずかしくない自分を演出しようと、見栄っ張りな行動をすることがあるでしょう。
1人よりパートナーといる方が落ち着きます。
月×蠍座
- 洞察力がある
- プライベートを明かさない
- 秘密主義
- 執着する
- 疑う
- 嫉妬心
蠍座は、人や物などの対象物と一体化を求めるサインです。
月と蠍座の組み合わせは、物事の本質を見抜く、深い洞察力を感じさせます。
人の心の裏側を見抜くため、自分の本音を明かさない傾向が強いでしょう。
洞察力が猜疑心に変わると、執着や疑い、嫉妬などの感情をもたらします。
月×射手座
- 大らか
- 自由奔放
- フランク
- 外交的
- 楽観的
- 前向き
- 寛大
- ルーズ
- いい加減
- 無責任
射手座はポジティブで楽観的、未知の世界を求めるサインです。
月と射手座の組み合わせは、自由を求める気持ちが強く表れるでしょう。
大らかで前向きな態度は、悪くするとルーズで無責任だと感じさせる可能性があります。
月×山羊座
- 真面目
- 保守的
- 厳格
- 冷たい
- 安全第一
- 心配性
山羊座は、社会で評価されることを求めるサインです。
月と山羊座の組み合わせは、秩序やルールを守ることに重点を置きます。
そのため、真面目で保守的な面がクローズアップされ、厳格で冷たい人だという印象を与えることもあります。
問題を起こしたくないという気持ちが強いでしょう。
月×水瓶座
- 個性的
- オリジナリティ
- 風変り
- 独立心旺盛
- 論理的
- 冷ややか
- こだわらない
水瓶座は、周囲に迎合しないサインです。
月と水瓶座の組み合わせは、自由な発想を大切にしたいという欲求があります。
個性的な言動をオリジナリティと見るか、突飛で風変りと感じるかは、紙一重かもしれません。
論理的で情緒を理解しない傾向が見られるでしょう。
月×魚座
- 感受性が鋭い
- 直感的
- 甘える
- 同情的
- 自己犠牲
- 気まぐれ
- 怠惰
- 忘れっぽい
魚座は、感受性や共感性が高いサインです。
月と魚座の組み合わせは、周囲の感情に敏感になるあまり、自分の気持ちに無頓着になる傾向が強く、その場の雰囲気に流されやすいでしょう。
他人に同情して、自分を犠牲にするような場面が少なくありません。
「月」と「サイン」のコンビネーションをご紹介しました。
相談の内容によっても、色々なケースが考えられます。
それぞれの性質を理解するのが前提にはなりますが、アストロダイスはむずかしく考え過ぎず、インスピレーションを大事にしながら読み解きましょう。
「月」と「ハウス」のコンビネーション
続いて「月」と「ハウス」のコンビネーションをご紹介します。
ハウスは場面や場所、ジャンルなどの現実世界を示しています。相談者の具体的な状況をイメージしてみましょう。
月×1ハウス
1ハウスは、自分自身のパーソナリティやアイデンティティに関わる場所で、自分の存在が外からどのように見えるかを表しています。
月と1ハウスの組み合わせは、自分の感情や気持ちが表に出ている状態です。
周囲の人が、相談者をどのように見ているかがわかるでしょう。
月×2ハウス
2ハウスは所有に関する場所で、持ち物やお金、スキルなどを表します。
月と2ハウスの組み合わせは、所有に対する欲求や、所有することによって得られる安心感を示します。
月×3ハウス
3ハウスはコミュニケーションや知識、兄弟姉妹に関する場所です。
月と3ハウスの組み合わせは、周囲とのコミュニケーションをとりたいという欲求や、コミュニケーションを取ることによる安心感を示します。
情報収集や、学びに関すること、兄弟姉妹に関することを表す場合もあります。
月×4ハウス
4ハウスは、家族や家庭、リラックスできる居場所を表します。
月と4ハウスの組み合わせは、家族と一緒にいると安心できるという気持ちや、家庭が居心地の良い場所であることを示しているでしょう。
月×5ハウス
5ハウスは趣味や遊び、恋愛などに関する自己表現の場所です。
月と5ハウスの組み合わせは、子どもの頃のような夢中になって過ごした世界を求める気持ちや、自分の中にある創造性を発揮したいという欲求を表します。
恋愛願望を示す場合もあります。
月×6ハウス
6ハウスは義務や労働、健康に関する場所です。
月と6ハウスの組み合わせは、日常の義務を果たす中で、自分の感情と向き合うことが求められるでしょう。
日々のルーティンや、義務としての仕事が心の負担になっているのかもしれません。
月×7ハウス
7ハウスはパートナーシップに関する場所で、パートナーとの結婚や契約について示しています。
月と7ハウスの組み合わせは、相手のニーズや感情に合わせ過ぎる傾向が出てきます。
対等なパートナーシップを作りにくい状況だと考えられるでしょう。
月×8ハウス
8ハウスは、7ハウスで示したパートナーとのその後の関係を表す場所です。
月と8ハウスの組み合わせは、パートナーとの気持ちの共有や共感を求めているようです。
もしくは、パートナーともっと親密な関係になって、一体感を持ちたいという欲求があるのかもしれません。
月×9ハウス
9ハウスは、未知の世界を探し求める場所です。
自分の意識をどんどん広げて、精神的に成長したいと望む場所とも言えます。
月と9ハウスの組み合わせは、人の感情の動きについてより深く知りたいと思うでしょう。
月が表す習慣から解放されたい、自分自身の心のクセから自由になりたい、という欲求があるかもしれません。
月×10ハウス
10ハウスは社会での立ち位置や、自分の目標とするところを表す場所です。
天職や使命を示す場合もあります。
月と10ハウスの組み合わせは、自分の素の部分を社会に押し出すことになりますので、注目されたいとか人気者になりたいとかの欲求があるようです。
天職としては、大衆向けと言われる職種や人材の育成、養育や家庭生活に関することなどが考えられます。
月×11ハウス
11ハウスは人と交流する場所です。
友情、グループ活動、様々なコミュニティなどを表します。
月と11ハウスの組み合わせは、グループに所属することが安心感につながっています。
仲間が欲しいという欲求や、グループ内での葛藤などが考えられるでしょう。
月×12ハウス
12ハウスは見えない場所です。
秘密、インターネット、スピリチュアル、潜在意識、精神世界などの見えないものを表します。
月と12ハウスの組み合わせは、人には言えない秘密を抱えているとか、SNSでのやりとりに不満があるとか、スピリチュアルに傾倒しているなどが考えられるでしょう。
「月」と「ハウス」のコンビネーションについても、相談者の置かれた状況や相談内容によって解釈が異なります。
ひとつの例として、参考にしてみて下さいね。
最後にサンプルリーディングとして、相手の気持ちの解釈をご紹介します。
アストロダイス「月」サンプルリーディング: 相手の気持ち
アストロダイスで相手の気持ちを占って「月」が出た場合、相手は揺れ動く感情を抱えている状態です。
2人の関係に安定を求めているものの、不安感があるようです。
このことを前提に、リーディングをしてみましょう。
おつきあいしている相手の気持ちは?
おつきあいしている相手の気持ちを、アストロダイスで占ってみました。
天体のダイスが「月」、サインのダイスが「牡牛座」、ハウスのダイスが「4ハウス」だった場合を考えてみましょう。
牡牛座はマイペースで頑固、4ハウスは家族や家庭を表します。
相手は相談者と家庭をもちたいと考えているようですが、自分のペースで進めたいと思っています。
相談者とペースが合わないことに不満を抱いている、と解釈できるでしょう。
お互いの気持ちのズレは、スピード感に原因していると考えられます。
片思いの相手の気持ちは?
片思いの相手の気持ちを占ってみました。
天体のダイスが「月」、サインのダイスが「蟹座」、ハウスのダイスが「5ハウス」だった場合を考えてみましょう。
蟹座は月の表す不安感を増加させます。
5ハウスは恋愛の場所です。
片思いの相手は、相談者と恋人同士になって、おつきあいすることを視野に入れています。ただ、断られるのではないかという心配から、告白できないでいると解釈できるでしょう。
思い切って相談者から声をかけてみるのが良いでしょう。
相談者のシチュエーションによって、色々な解釈があるかと思います。
ひとつの例として参考にしてみて下さいね。
まとめ
アストロダイスの「月」について解説しました。
天体のダイスに記されている「月」は、主に感情や気持ちに関する欲求・衝動などを示しています。
不安や心配が発端になっている場合が多いので、安心できる状況を作るにはどうしたら良いか、という視点で見てみましょう。
また月には習慣づけや行動をパターン化させる性質もあります。
知らず知らずのうちに、同じパターンの繰り返しになっていないか考えてみると、こう着した状態から脱出するきっかけになるでしょう。
アストロダイスはインスピレーションが大切です。
そのとき受け取った印象を中心に読み解いていきましょう。